1月2日は都内百貨店の初売りである。筆者はいつもより1時間早く自宅を出て、午前8時25分に伊勢丹本館駐車場に愛車を停めた。既にセール狙いの客が行列を作っており、特に地下街のそれは、サブナード辺りまで伸びていて、正に長蛇の列であった。殺人的な混み具合が予想されたため、急遽伊勢丹側は、店内の事故防止と長時間寒空の下に客を待たせてはいけないと言う人道的な配慮から開店時間を30分早めて対応した。当然の処置であろう。開店初日に、寒風吹きすさぶ中、2時間近くも店外で客を待たせた「麺好や ゆうじ」さんは、人道的見地からの配慮が欠けたと非難されてもいたしかたあるまい。1月2日の都内百貨店は、どこも、福袋の購入を呼びかける店員の叫び声とそれに群がる殺気立った客とが交錯し、落ち着いて買い物ができる環境下にはないため、筆者は、ひたすら人影の少ない路地裏を探索して歩いた。
筆者はお正月のお昼は帝国ホテルとパークハイアット東京で食べる事に決めている。今日は帝国ホテルのパークサイドダイナーを訪ねてみた。午前11時15分にお店に到着。前菜、スープ、メインから成るランチを注文した。お正月である、地方から上京した宿泊客や品の良さそうな老夫婦などで店内は程よい混み具合であった。前菜は、ラタトゥーヤのムースとスモークサーモンで、久しぶりの高級ホテルの味わいである。スープは野菜とビーフのコンソメスープで、いつもの帝国ホテル流の細やかな味だ。メインは寒スズキのロースト、ブールブラウンソース。生クリームと白ワインを使用したソースに、じゃがいも、ブロッコリーなどのお野菜の付け合わせが添えられていた。全てが文句無く美味しい!パンは不要と伝えてあったので、食後に紅茶を飲んで終了。まだデザートが入る余裕があるくらいの程よい分量で、お代は4620円。「平家にあらずんば人にあらず」、「帝国ホテルにあらずんばホテルにあらず」とまでは言わないが、やはりインペリアルホテルは格が違う!今年の大河ドラマの主人公は平清盛。清盛と言えばスキンヘッドにこてこて装束を想像しがちだが、ドラマではちょっと生意気で、パイレーツオブカリビアンさながらの海賊退治を見せる無頼な若造にイメチェンさせている。清盛は、武士ながら、かの白川院のご落胤で皇族の血をひいている。筆者は今年も、島内の悪を成敗する高貴なお血筋の若様役を演じ続けねばなるまい。