
女の定年は49歳である。50を過ぎると、どんなに若作りをしてもどんなにアンチエイジングケアを施しても年は隠しようがない。男は女の容色の衰えを敏感に感じるので、色気を武器に男を騙せるのは40台までが限界である。従って、女の40台の残り人生はわずかに10年しかないのだよ。
さて、2015年7月5日の日曜日は梅雨前線の停滞の影響で、終日雨の空模様となった。雨の日は雨の日なりの楽しみ方がある。デザイン性のある傘を差し、可愛いレインコートを着、レインシューズを履いてお出かけすればそれだけで楽しい。筆者は、そんな格好で銀座三越レストラン街の12階にある京料理の老舗「石楠花(しゃくなげ)」を訪ねてみた。午前11時の開店と同時にお店にお邪魔した。先客は皆無で、七夕が近づいた時節柄か、短冊をぶら下げた笹の木が飾られた屋外テラス席を見渡す窓際の二人掛け席へと案内された。前回訪問時は、一日30食限定の籠弁当を注文したが、今回は昼懐石「すみれ」(5800円)を注文した。
先付けは、おくらと新小芋の味噌漬けで、次の一献がアスパラの塩蒸し胡麻豆腐かけである。いずれも京料理の繊細さが垣間見える出来栄えで非常に美味しい!お造りは、烏賊の塩仕立てと鮪の焼き霜造り(岩海苔乗せ)、いずれも一手間かけてあり、これも美味。汁物は、ボタン鱧と冬瓜のみぞれ仕立てである。京の夏と言えば鱧が定番であり、素揚げした鱧と冬瓜の相性は抜群である。八寸(トップ画像)は、鮎の棒寿司茗荷添え、赤ずいきのお浸し、胡瓜と利休麩の白和え、南瓜と煮蛸、とうもろこしの掻き揚げ、茶豆などで、焼き物は穴子の南蛮焼き(要するに醤油ダレを付けて焼いた蒲焼)、大根とパブリカの甘酢浸しである。煮物は、米茄子、車海老、万願寺唐辛子の揚げ出しで、これにご飯と香の物、牛肉のしぐれ煮となめこの赤だし味噌汁が付いていた。最後のデザートが青梅の密煮ゼリーかけとトマトのシロップ漬けと言う凝った代物!
全てを綺麗に食べ干した筆者は、お席で会計を済ませ、まだ雨がそぼ降る銀座の街へと足を向けた。
伊勢丹メンズ館で購入したカエル柄靴下
お店の入り口
店内の様子
入口部分
テーブルセッテイング
お茶
短冊が飾られたテラス席
先付け
一献
お造り
鮪の焼霜作り
ボタン鱧と冬瓜の汁物
赤ずいきの煮びたし
胡瓜と利休麩の白和え
鮎の棒寿司
とうもろこしのかき揚げ
南瓜と煮蛸
穴子の南蛮焼き
大根とパブリカの甘酢漬け
揚げ出し
ご飯
香の物
なめこの赤出汁味噌汁
牛肉しぐれ煮
デザート