
ANAラウンジで2時間ほど休憩した後、12時03分に65番搭乗ゲートに到着した。この日の沖縄行きの便はエコノミー、プレミアム席共に満席であった。そのため定時出発を確実に行うため、通常より予定を5分ほど早め、出発予定時刻の25分前からの搭乗開始となった。まず12時40分に2歳以下の子供連れなどの乗客に対する事前改札が始まった。すると、ダイヤモンド会員専用レーンに一人の客がすーっと近づいて来て並んだ。マスクをかけ、手には大きなスーツ入れを抱えたおじさんだった。そしてプラチナ会員やプレミアムクラスの列にプレミアムクラスの乗客らしきお兄さんが並んだ。筆者はすぐさまダイヤモンドおじさんの後方にピタリと付けた。12時45分になるとダイヤモンド会員の優先搭乗が開始された。筆者はおじさんの後に付き、搭乗橋の途中でおじさんを追い抜き、プレミアムクラス席へと向かった。おじさんはエコ席の方へと去って行った。
飛行機の優先搭乗は意味がないと言う人もいるが、筆者はこの制度は、混乱なくそして遅滞無く乗客を機内へと案内するための最善のシステムだと思っている。まず最初は、助けを必要とする身障者、妊婦、2歳以下の子供連れ客など、搭乗に手間のかかる人々を先に乗せ、次いで身軽に移動可能な上級会員を乗せ、次いで後方席に割り振られた一般客を窓際席から通路側席の順に、最後に前方席の一般客を同様の順番で乗せていけばスムーズな搭乗が完了し、定時出発率が高まる。決して優先搭乗は、上級会員のかっこ付けのためだけのサービスではなく、謂わば航空会社に寄る搭乗作業の整理整頓なのである。
65番搭乗ゲート
向かって左側はダイヤで右側がプラチナやプレミアムクラス
搭乗予定の飛行機
グラウンドスタッフ
の、おねーさん
出発は定刻の予定
出発の35分前
座席提供の協力要請を示す看板
出発15分前
左側にダイヤモンド会員の乗客の右腕が見える