
久慶門は首里城外郭の北側に位置する。別名、「喜び誇る」を意味する「ほこり御門」とも言われている。国王や外国の使臣など男性が使用する正門の「歓会門(かんかいもん)」に対し、久慶門は主に女性が利用する通用門の役割を担っていた。作られたのは1477〜1526年の尚真(しょうしん)王の時代で1983年に復元された。門の造りは中央が石造アーチ門、その上には木造の櫓(やぐら)、両脇には城内の水源として重要だった湧泉や龍樋(りゅうひ)がある。雨が地下に浸透し、再び湧水として出てくる場所でもあった。順路の関係から現在は城郭内観覧順路の出口専用になっているが、往時は多くの人々の出入りで賑わっていたと思われる。
久慶門から北殿を見たところ
二つの石垣が見える
上半分が復元された石垣で、下半分が遺構としての本来の石垣
こんな感じで見える
久慶門へと至る石畳の道
ここを右へ曲がると
久慶門に至る