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Channel: 佐渡の翼
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2012年5月30日の日記(世界遺産認定の日は来るか?)     投稿者:佐渡の翼

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「捨てる神あれば拾う神あり」、最近つくづくそう思う。ある球団でお払い箱になった選手が他球団に移籍し、見事にその才能を開花させて大活躍などと言った例は枚挙にいとまがないし、女にふられても、別の女に惚れられる。ある職場で駄目出しされた人が別の職場では重宝がられた。そんな例は長い人生の間に誰しも一つや二つは経験していよう。順風満帆だった商売がある事件をきっかけに一夜にしてその信用が瓦解する、かと思えば、昨日まで閑古鳥が鳴いていたお店が、繁盛請負人の手で再生され、途端に繁盛店に衣替え、誠に人生や商売とは分からないもの。ただ、これだけは言える。「努力もせずに、ただ手をこまねいているだけでは、幸運は訪れない」と。いつも、「私は下々の者とは違う」と豪語する筆者とて、過去には不運で不遇な時代があったし、幾つかの挫折も経験し、多くの辛酸も舐めて来た。温室育ちの坊ちゃんではなかったから打たれ強いし、様々な嫌がらせも跳ね除けながらここまで来れた。今でこそもてもてなどと言っているが、ふった女の数の方が多いが、好きな女にふられた事も一度や二度ではない。そして様々な女が筆者の体の上を通過していった。時々、走馬灯の如くそうした甘美な過去を思い出す事がある。そのたびに「過去を振り返らず、前を向いて歩け!」と言う心の叫びが聞こえてくる。

叫びと言えば、相川遊女や水替無宿人達の魂の叫びを思い起こす。筆者は佐渡金銀山遺跡が世界遺産に認定される日が必ず来る事を信じている者の一人だ。何故ならば、鉱山から金の積出港までのわずかな距離の間に、中世から近代にかけての金山遺跡がこれほどコンパクトでかつ良好な形で保存されている例は世界に類を見ないからだ。多くの金銀山遺跡をこの目で確認した結果、その考えは更に強固な物になった。佐渡で世界遺産認定運動が盛り上がらないのは、それが御上主導であり、たとえ認定されたからと言って、その恩恵を受けるのは観光及び一部の建設関連業者だけだからだ。佐渡市民税と言う貴重な血税を投入しての世界遺産誘致活動の対価が自身の生活向上に、すぐには繋がらないと分かっているから島民は冷淡なのかもしれない。島民が心底から応援できる物は、お祭りと甲子園出場や朱鷺の雛誕生のような損得抜きのイベントだけだ。だが、佐渡の翼教の教祖様のお告げは必ずや現実のものとなるであろう。一日も早くその日が来る事を待ちたいと思う。


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