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Channel: 佐渡の翼
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ソフトライトボックス(撮影用照明機材)    投稿者:佐渡の翼

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「お料理写真の出来具合の良し悪しは、つまるところ、照明の当て方いかんによる。同じ写真機材使用で、同じお料理を撮影したとして、照明の当て方や光量を変えると、びっくりするほど綺麗な仕上がりの写真が撮れる」、これが、筆者が長年の試行錯誤を重ねた上に到達した最終結論である。充分な光量さえあれば、コンデジでも綺麗な写真に仕上がる事は、当ブログの過去記事をご覧の読者は既にお分かりかと思うが、この条件に加えて、プロユース並みの最高機種で撮影すれば文句無しの写真に仕上がる事も実証済みである。ソニーα99導入初期の頃の当ブログの惣菜写真が、やや暗い印象を受ける事は既に多くの読者はお気付きかと思う。室内天井の蛍光灯の明かるさだけで撮影すると、あのような写真になる。しからばと、デスク用の蛍光灯補助スタンドを当てて撮影してみたが、今度は、被写体に寄り過ぎると単焦点レンズのレンズフードの影が出来てしまい、どうしても手前部分が暗くなる。そこで、ビックカメラへ行き、撮影用ライトを物色してみたが、いずれもプロ用のスタジオ撮影向きの大光量のライトばかりしか無かった。そこで、色々ネットで調べたところ、ネットショップ向けの商品撮影用の照明機材を専門に扱うお店を見つけた。蛍光灯四本で照らす、ソフト蛍光灯ボックスなる商品が2万円ほどで販売されていたので、早速これを注文した。何故か札幌に本拠を置くお店のようで、発注から3日ほどで商品が到着した。

商品到着後、組み立て方を示した紙片通りにパーツを組み立てて完成!ボックスの大きさは50cmX50cmだからかなりでかい(画像)。早速お料理を撮影してみた。レンズフードの影が発生する、被写体からの距離は今までよりは縮まったものの、3センチ程度(被写体からレンズフードの先端までの距離)まで寄ると、やはり影が発生してしまう。この現象を取り除くには無影灯を使用するか間接照明にするしかないが、そこまでやってはやり過ぎである。そこで、レンズフードの影が発生するぎりぎりの所まで近寄って撮影し、出来上がった写真をトリミングする事にした。レンズフードの効用に関しては諸説がある。一般的には、「逆光下で撮影する際の「フレアゴースト」を予防するために必要」とされているが、照明機材使用でも、どこから画角外の光が進入するか分からない。従って、レンズフード無しでの撮影も試みてはいるが、大抵の場合はこれを使用して撮影している。「病膏肓に入った、筆者の写真撮影修行」は、夜景撮影の訓練を残すだけとなった。南イタリアのプロチダ島の夜景は素晴らしいそうだから今から楽しみである。

EOS 1-DXのお陰で、綺麗で明るい夜間撮影ができるようになったが、このカメラがあれば、馬鹿でもチョンでも綺麗な写真が撮れる訳ではない。何せ高感度過ぎて夜間でも色が飛ぶくらいである、このカメラを使いこなすにはそれなりの撮影技術と多くの実戦経験が必要であり、80万の大金を支払ってまでこのカメラを手に入れようとする人はそう多くはあるまい。


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