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Channel: 佐渡の翼
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ラ・プラージュでの朝食    投稿者:佐渡の翼

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本館宿泊時代は、強風の風音で目を覚ました事が何度かあったが、東館の静寂さは極上の癒しの空間とでも言いたくなるくらいの快適さで、ぐっすりと安眠できた。午前7時にラ・プラージュへ行くと、ほぼ全席に宿泊客用の朝食の用意が整えられていた。そして、筆者を除く全員のテーブル上には、二段重や長方形型の和風の弁当箱が並べられていた。つまり、この日、洋朝食を食べたのは筆者だけだった。こんな我儘なリクエストにも応えてくれるのがホテル浦島さんである。帝国ホテルのようなホスピタリテイ、そして常連客の顔と名前を全て覚えているベルボーイがいるホテルオークラのような、痒いところに手が届くサービスを心掛ける浦島さん、それが筆者がこのホテルを愛してやまない最大の理由である。ホテルオークラでは常連客を迎える際は、「いらっしゃいませ」とは言わずに「お帰りなさい」と言う。まるで我が家に帰って来た時のような温かさで迎えてくれるホテル、それが浦島さんである。

まず、フレンチドレッシングが付いた野菜サラダが運ばれてきた。地場産の野菜だからどれも新鮮でみずみずしくて美味しい。次いで、野菜のコンソメ仕立てのスープが運ばれてきた。う〜ん、朝からこんな美味しいスープが飲める幸せを味わったのは筆者が初めてかもしれない。完璧に帝国ホテルで供されるあの定番スープの味ですね。パンは、ホテルオークラのカメリアコーナーと同じ、ミニクロワッサン、フランスパン、チョコデニッシュが出された。勿論全て美味しく頂いた。卵料理は、ポーチドエッグにソーセージを添えたもの(画像)。多分、ソーセージはへんじんもっこ産であろう。ポーチドエッグは、表面はカリっで、中は半熟の抜群の仕上がり具合である。イタリアのローマの「ルグラン ホテル」に宿泊した時に、ヨーロピアンコンチネンタルの朝食を注文したところ、バゲットとフルーツだけしか出て来なかったので、オムレツを追加注文した時の事を思い出した。次回の宿泊時はオムレツ料理の出現を期待しようと思う。最後にアメリカンコーヒーを飲んで終了。

チェックアウトの際、来年5月4日の宿泊予約を今回と同様のパターンでお願いしておいた。筆者が車に乗り込もうとしたら、7月にエスコート役を務めてくれたおにいさんが襟元のマイクに何かを語りかけた。すると、5歳若返りおねーさんに加え、里野シェフまで出てきて、三人で筆者の車がバイパス通りを左折するまで見送ってくれた。年に一回の帰省を楽しみにする島民のような心で、「又、来年もよろしくお願いします」と心の中でつぶやきながら、筆者は、この素敵なホテルを後にした。

 

 


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