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Channel: 佐渡の翼
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小川のまるばしゃりんばい(佐渡市小川)   投稿者:佐渡の翼

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バラ科に属する、海岸常緑低木マルバシャリンバイは、厚っぽい円みの葉を枝先に車輪状に付け、白い五弁の花が梅に似ているため、“円葉車輪梅”(まるばしゃりんばい)の名が付いた。暖地の九州、四国の海辺を北上し日本海側では山形県の温海町を北限とする花だ。佐渡では鷲崎、北狄、小川の海岸に分布するが、群落規模が大きく群生の見事なものは相川地区の下小川の岸壁のものである。夏に、一度この地を訪ねたが、まるばしゃりんばいの花は咲いてはいなかった。帰京後、事典で調べてみたら、まるばしゃりんばいの開花期は4月で、結実時期は10月頃との事だったので、筆者は10月上旬のとある日に再びこの群落地を訪ねてみた。

 

毎年4月頃には、冬の季節風を遮るように原の崎が300mほど西へと伸びる、この南むきの傾斜45〜60度の急勾配の岩壁の岩肌は、マルバシャリンバイで隙間なく埋め尽くされ、それは見事な景観となる。「まるばしゃりんばいは、潮風に強い木で、陽の木だ。岩の亀裂にそって根をのばし、自分で岩を割り養分と水を吸う」と村の古老は言う(佐渡の文化財のHPに寄れば)。確かに訪問時にマルバシャリンバイの実はなっていたが、残念ながら花にはお目にかかれなかった。折りしも佐渡では桜が満開である、読者諸氏に於かれては、是非とも4月の開花時期にこの地を訪ね、この見事な群落を桜と共に堪能して頂きたいと思う。http://www.digibook.net/d/6494e73fb199047d7b2d3522c030f61c/?viewerMode=fullWindow


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