Quantcast
Channel: 佐渡の翼
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4576

双体道祖神(佐渡市羽茂)     佐渡の知恵袋解答シリーズ

$
0
0

佐渡なびの管理人さんからこの問題を出題された時に、出典となったブログの管理者にメールでその場所を問い合わせたところ直ちに返事がきた。メールを見たら、「旧相川街道の石仏群がある道路沿い」だと言うではないか。あの街道にそんな物あったかなあ〜と思いつつ、その街道沿いをもう一度ゆっくり走行してみた。やはりそれらしき物は見当たらない。この街道を進むとやがて道が二つに分かれる所に出る、そこを何気に右方向へと進んでみたら民家に突き当たった。そこにたまたま一人の老人がいた。双体道祖神などと言う遺跡は、佐渡市教育委員会ですら紹介していない超マイナーな史跡である、地元の人なら誰でも知っている訳ではあるまい。「あ、この人なら教えてもらえそうだな」と言う雰囲気を瞬別できるのは、これはもう動物的カンと言おうか、長年かけて磨き上げた感性に他ならない私だけの特技である。ブログに掲載された写真を印刷した紙を印籠のごとくその老人の目の前に掲げながら「この写真の道祖神のある場所知ってますう〜?」とタメ口口調で尋ねてみた。老人は写真をまじまじと見ながら「あ〜、これなあ〜、確か盗まれて今はもうその場所にないんじゃないかあ〜」と答えた。「道祖神なんか盗んでどうするのかね」と思ったら、このご老人、親切にもそれがあった場所に案内しましょうと申し出てくれた。早速車をUターンさせ、老人を助手席に乗せて、老人の指示する場所へと向かった。車はやがて国道へ出た。そしてそこを左折してしばらく行った所で停車せよとのご命令だ。車から降りた老人は国道を横切り右斜め前方へと入る非舗装の道へと当方を先導した。その道も旧街道のようで、左手に石仏群が隠れるように並んでいた。老人は「おかしいなあ〜、確かここら辺にあったはずなんだが」と言いつつしばし考え込んだ。そして「いや、ここじゃないな、こっちかもしれん」と言いながら今度は国道沿いの石仏群の方へと当方をいざなった。老人は「写真を撮るならここを撮った方がいい」と言い、「うん、確かここら辺にあったな、間違いない。国道の拡張工事の際に邪魔なため他所に移設されたんだろう」と続けた。佐渡で唯一の双体道祖神である、大切にどこかに保管されているに違いないと思う。従って、一応この場所を双体道祖神跡とさせて頂きたい。老人は去り際に「正確な場所特定が必要なら羽茂村山に住む「氏野信次」さんに尋ねて欲しい、彼なら羽茂村史の編集をやっていたので正確に答えてくれると思う」と言った。旧相川街道の守り神たる双体道祖神、今度はどこの守り神を務めているのだろう?

http://www.digibook.net/d/25d4af9fb1d8acddafaeba473829ef26/?viewerMode=fullWindow


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4576

Latest Images

Trending Articles